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日帰り登山へGO!Ⅱ > 山形県の山 > 出羽三山の羽黒山に登る!
羽黒山 haguro-san 標高414m 出羽三山の中心的な山 出羽三山神社 羽黒修験の霊場 |
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駐車場から山頂まで約50分 | 山形県鶴岡市(旧東田川郡羽黒町) 地図リンク→ 国土地理院地図 |
はぐろさん。月山・湯殿山とともに出羽三山の一つ。宗教的において出羽三山の中心的な山。古くから羽黒修験の霊場として知られ、崇峻天皇の第三皇子である蜂子皇子(参佛理)が、三本足の烏(八咫烏)に導かれて開山したという伝説がある。また、蜂子皇子は多くの人々の病苦を救い、能除仙とも呼ばれた。当山西麓の随神門から山頂へと続く表参道の杉並木は国特別天然記念物に指定され、また、この参道中にある樹齢1000年といわれる爺杉は国天然記念物に、その近くにある羽黒山五重塔は国宝に指定されている。他、山中には松尾芭蕉が「奥の細道」の旅路で、出羽三山を登拝した際に逗留した南谷史跡がある。山頂の三神合祭殿さんじんごうさいでん(=出羽三山神社)は、羽黒山(出羽)神社・月山神社・湯殿山神社の三神を祀り、境内の鐘楼・大鐘とともに国重要文化財。 | |
東北自動車道→山形自動車道月山→国道112を鶴岡方面へ北上→羽黒山方面を指す道路標識のある信号が見えてきたら、その信号で羽黒山方面へ向かって右折し、県道47に入る。→「羽黒山まで10km、月山まで30km」の標識アリ→道路をまたいで建っている赤い大鳥居をくぐる→羽黒山五重塔を指す標識のある信号が見えてきたら、その信号を羽黒山五重塔方面へ向かって左折。→前方に鳥居が見えてきたら(下の写真①)、そのまま道なりに右に曲がって、もう少し進んだところの道の両側に駐車場があります(駐車場の看板が立っています)。 地図リンク→ グーグル地図 |
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2013.8.涼風至
① 参 道 入 口 |
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☆ | 写真クリックで 拡大します ↓ ![]() 参考として
山頂にあった 案内板より。 |
鳥居の前のカーブを道なりに右へと曲り、 もうちょっと進むと駐車場があります。(看板がでています。) |
② 参 道 入 口 の 鳥 居 |
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鳥居をくぐると続いて随神門があります。 表参道の入口です。 鳥居の横には社務所 |
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③ 継子坂(ままこざか)を下る 随神門を抜けたところから一旦、石段の下りとなります(最下まで2,3分)。 石段は濡れていて若干滑り易かった。 石段を下り終えると道の両側に小さい社が立ち並び、すぐに前方に赤い神橋が見えてきます。 (随神門から山頂まで続く石段と石畳の参道両脇には樹齢300年から500年になる杉の木が立ち並び、「表参道杉並木」として国の特別天然記念物に指定されています。参道石段の総数は2446段!) |
④ 神 橋 |
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祓川(はらいがわ)に架かる神橋を渡ります。 橋からは祓川神社(小さな社)とその後ろに須賀の滝が見えます。 (写真では、霧がかかってちょっと滝は見えません。) 橋を渡り終えた辺りからだんだんと上り坂になっていきます |
⑤ 爺 杉 国 天 然 記 念 物 |
![]() 樹齢1000年といわれる。 明治の頃までは 婆杉が並んで立っていたらしい。 |
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⑥ 国 宝 羽 黒 山 五 重 塔 |
爺杉から もうちょっと先へ進むと左側に五重塔があります。 室町前期の建造物で東北地方では最古の塔です。 随神門から五重塔まで約10分 |
⑦ 一 の 坂 |
石 段 の 上 り 坂 は 続 く |
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![]() ⑧ニの坂茶屋 (帰りにここを通った時はにぎわっていました! かき氷がおいしそうでした。) 石段はまだまだ続く。 |
後で知ったのですが、 二の坂茶屋では 石段の踏破認定書が 無料でもらえるらしい。 |
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⑨ 三の坂 南谷との分岐があります。 南谷は松尾芭蕉が逗留した場所です。 (南谷は帰りに寄りました。) 羽黒山頂はこのまま石段を上がって行きます。 |
⑩ 斎 館 の 入 口 |
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← 斎 館 の 外 観 |
三の坂を登りきった辺り、左側に斎館があります(案内表示あり)。 斎館は元禄年間に再建された建物。予約をすればここで精進料理がいただける。宿泊もできます。 斎館(出羽三山神社公式ホームページ) 山頂へはこのまま真っ直ぐ石畳の道を進む。もう少しで山頂です! |
⑪ 鳥 居 |
![]() 鳥居の手前に手水場があり、鳥居を抜けると山頂部!広~い境内となっています。 石畳を真っ直ぐ進んで一段高くなったところに羽黒山の中心部、三神合祭殿があります。 しかし、ここに至るまでのスギ並木の参道は風もなく、とても蒸し暑かった! 山頂部はそよ風が吹き抜けてなんとなく涼しい。五重塔から山頂部まで約35分。 |
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← 鏡 池 と 三 神 合 祭 殿 |
⑫国指定重要文化財の三神合祭殿さんじんごうさいでん(出羽三山神社) 月山・羽黒山(出羽いでは)・湯殿山の三神が祀られる萱葺き屋根の大きな社殿。その前には鏡池。 鏡池はスイレン科のコウホネという水草に完全に覆われていました。花はぽつぽつと咲いていた。 この池からは平安・鎌倉・江戸期に埋納された銅鏡が多数発見され、その多くが国重要文化財となっている。 このことから鏡池と呼ばれるが、正式には御手洗池(みたらしのいけ)という。 |
⑬ 三 神 合 祭 殿 と 鐘 楼 |
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⑭ 蜂 子 皇 子 の 墓 |
宮内庁の看板も 掲げられており、 お墓の黒扉には 菊の紋章が ついていました。 |
●羽黒山山頂部分は広い境内となっており、三神合祭殿を中心に、参集殿、霊祭殿、鏡池、鐘楼、蜂子皇子御墓、歴史博物館(¥300)などがあります。
●国土地理院の地形図を見ると霊祭殿の東側に414m基準点が記されているのですが、標石があるのか確認するのを忘れました。一方、歴史博物館と駐車場の間の辺りに小高いところがあり、そこが羽黒山の最高地点に思えたのですが藪となっていて立ち入れず。
●表参道を登ってきた場合、山頂部の西側に出ます。有料道路の山頂駐車場(→グーグル地図)は山頂部の南西側にあり、そこに売店が数軒並んでいます。山バッジはこちらで購入。
●トイレは参集殿と有料道路の駐車場にあります。
帰りは往路を戻り、途中、南谷史跡に寄りました。 |
⑮ 南 谷 |
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南谷は羽黒山中腹にあり、「奥の細道」の旅に出た松尾芭蕉と曽良が出羽三山を登拝する折りに逗留した地。 羽黒山中興の祖天宥が切り開いた場所で、当時は寺院があった。 |
木々に囲まれた広めの空間にあずま屋と松尾芭蕉の句碑があります |
松尾芭蕉は元禄二年(1689)6月3日(現在の7月19日)に南谷に到着。当時ここにあった別当寺別院の高陽院紫苑寺に泊まり、翌日の俳諧興行で
「ありがたや雪をかほらす南谷」と詠んでいます。
なんとも涼しげな句ではありますが、わたくしが行った時は、ここ南谷が一番蒸し暑い場所でした!もう、蒸し蒸しで、あずま屋で休憩しながら感慨にふけることもなく、ちょっと見ただけですぐに引き返してしまいました。一方、芭蕉はこのあと月山・湯殿山へと登拝し、再びここに戻ってきて
「涼しさやほの三日月の羽黒山」と詠みます。
登山ルート 駐車場→山頂部=約50分 山頂部→駐車場=約45分
🅿駐車場 | * | 山と高原地図 |
花の百名山 田中澄江 |
おくのほそ道 |
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↓約3分 ↑約3分 | ||||||
随神門 | ||||||
↓約3分 ↑約3分 | ||||||
神橋 | ||||||
↓約3分 ↑約3分 | ||||||
羽黒山五重塔 | ||||||
↓約15分 ↑約15分 | ||||||
二の坂茶屋 | ||||||
↓約10分 ↑約10分 | ||||||
三の坂(南谷への分岐) | ←約10分→ | 南谷 | ||||
↓約10分 ↑約10分 | ||||||
鳥居 山頂部です。 | ||||||
↓約1分 ↑約1分 | ||||||
三神合祭殿 山頂部の中心にあたるので今回はココを山頂としました。 |
羽黒山有料道路(¥400)を利用すれば山頂部まで車で行けるのですが、歩いて登るほうを選択。随神門から山頂まで続く表参道の杉並木は国の天然記念物にもなっているし、道中には国宝の羽黒山五重塔もある。やはり修験の山ですから足で登らなければ。しかし、このスギ並木の参道、雰囲気は非常に良かったのですが、と~っても蒸し暑かった!真夏でも朝ならそれなりに爽やかに涼しいかなとも思っていたのですが・・・。たまたま蒸し暑い日に当たってしまったのか、今年の夏が異常なのか、それとも毎夏こんなものなのか、知れず。山頂の辺りは空間も広く微風が吹きぬけ、暑さは感じられなかったのですが。(2013.8.)
日帰り登山Ⅱのページ 羽黒山のバッジ 出羽三山あと二つ、月山と湯殿山 帰りの温泉
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